テスト管理 テスト管理は検証に欠かせない作業の1つです。開発の中で検証にとんでもない時間がかかようになっていますので、システマチックにテストを管理できれば検証サイクルを大きく短縮・容易化することができます。「要求ごとにテストがあるか?どのテストを重視するか?テストを全部実行したか?テストの状態はどうか?検証は終わったか?」...こうしたいつもぶつかる疑問は効率的なテスト管理から楽に答が導けます。 Spec-TRACERは、検証エンジニアやプロジェクトマネージャが検証作業、テスト状態やテスト結果をリアルタイムに確認することができように、次のような強力なテスト管理機能を用意しています。 テスト・プランとテストケースの作成と管理 テストID、名前、説明、テーブル、画像などの見出しスタイルやタグをDOC, XLS, TXT, CSVからインポートしてテストケースを自動取り込み。トラック変更機構でテストケースを再インポートするときに変更を検出。 ソースとしてMS Excelを用意することなく、テストケースをツール環境に手動で取り込み。Excelファイルは、ソースではなくツールから出力されるレポートのフォーマットとして使えます。 テストケースの変更とバージョンの管理。異なるバージョンのテストケース同士を比較してテストケース・キャプチャの有効度を測り、プロジェクトでのテストケース変更の頻度を判断します。 Spec-TRACERで作成できるテストプランの一例を次に示します。テスト・プランは列に分けられ、ユーザはそのひとつひとつを自由にカスタマイズできます。 Code – テストすべき要求または機能に固有のコード。 Name – テストすべき要求または機能の名前。 CoverageLink – デザインからカバレッジ・オブジェクトへのリンク。リンクはデザイン内のオブジェクト名またはオブジェクトを参照する階層名。 CoverageType – カバレッジの種類(Assertion, Cover, CoverGroup, CoverPoint, Cross, Directed Testのいずれか) CoverageWeight – カバレッジ・リンクの重要度。重要度はリンクされたアイテムとテストセッション要素のカバレッジ総計を計算するために使われます。重要度の値は正の整数かゼロ。 CoverageGoal – テストすべき要求または機能に対して、目標とするカバレッジのパーセンテージを指定します。 テスト・プラン、テストケース、テスト結果とチェックリストとの対照レビュー環境、レビュー作業のレポート生成機能 テスト属性の作成と割り当て 定義済みのテスト属性やユーザー定義テスト属性を割り当ててテスト特性と重要度に意味を与えます。ユーザー定義のテスト属性(TestFinishTime, TestInfo, Safety, Priority)の例を次に示します。 シミュレーション・スクリプトから実行できるコマンドライン・アプリケーション(アルデック製または他社製のシミュレータで実行) ログファイルを正規表現で解析し、テスト結果をSpec-TRACERのデータベースに保存 カバレッジ・データベース(UCIS, ACDB, UCDB)を読み込み、カバレッジ結果をSpec-TRACERのデータベースに保存 テストケースからテスト結果(ログファイル、波形、コード・カバレッジ、ファンクショナル・カバレッジ)へのトレーサビリティを自動作成 結果の解析 テストのレグレッション – コードカバレッジ累計を含めた、全テストケースのレグレッション・テスト結果を表示します。下の例は、2つのレグレッション・テストTS_Session_08_06とTS_Session_09_20とそれぞれのレグレッションで実行されたテストケースすべての状態を表示しています。レグレッションごとのコードカバレッジ累計と、TestFinishTimeやTestInfoなどのテスト属性も表示しています。 テスト履歴 – 複数回のレグレッション実行内で実行されたテストケースのテスト履歴結果を表示します。下の例では、テストケース3つ(TST-000, TST-001, TST-002)の履歴と、別々の時間に実行されたレグレッションの状態が表示されています。