ユーザーが波形やウォッチウィンドウで式を利用するための機能があります。式はオペランドとオペレータを組み合わせて、数式の計算結果を作成します。多くのオペレーターのサポートだけでなく、式の要素をグループ化することも可能です。これにより、ユーザーは、複合式を作成することができます。
式は別の演算子を使用して、オペランドの異なる型を操作することができます。全ての使用可能なオペランドと関数の詳細については、Help メニューのUser’s Guide | HDL Debugging | Modifying Signal and Variable Values | Expressions をご覧ください。
波形の式を使用することのメリットは次のとおりです:
ソースコードの変更なく、複数の信号を結合し、波形上で直接結果を観測可能
信号間の関係を参照可能。例 変化するバスの定期的な値
ユーザーは、GUIまたはスクリプトファイルを使用して、波形の式を作成することができます。 異なった信号間で多量の式を作成するユーザは、スクリプトを使用する方がGUIよりはるかに簡単です。GUIを使用して論理式を作成する場合、ユーザも手動入力を必要とします。
シミュレーションを実行
Waveform Viewerで、信号名コラムを右クリック
Create を選択し、次にExpression を選択
信号名と希望するオペレータを使用して式を手入力
Enter キーを押した後、値がValue コラムに表示されます
NOTES:
不正な構文を使用する場合、 Value コラムにエラーメッセージが表示されます:
値は、カーソルの位置によって変化します
スクリプトファイルで作成する場合、wave コマンドに-expr スイッチを追加する必要があります。たとえば:
wave -expr "in & out" wave -expr "in ~& out" wave -expr "in | out" wave -expr "in ~| out" wave -expr "in ^ out" wave -expr "in ~^ out" wave -expr ~in
以下に示すような波形の信号を作成する:
標準のシグナルプロパティは、式の信号にも適用されます。
式の信号を右クリックし、Properties を選択
Object Properties ウィンドウがポップアップ
ユーザーが設定を変更できます。たとえば、Representation(基数) をBinaryに変更
Apply とOK を選択後、 式の信号値はbinary で表示されます