Qsys で作成されたシステムの機能シミュレーションをRiviera-PRO で実行

概要

このドキュメントでは、Riviera-PROでAltera Qsysデザインの機能シミュレーションを実行するために必要な手順について説明します。Qsys チュートリアル・デザイン例 をフローのデモンストレーションに用いります

要求と制限

本アプリケーションノートでは、以下の条件を前提としています:

  1. 以下のソフトウェアがインストールされ、ライセンスを取得している:

    • Altera Quartus® II バージョン14.1以降、およびAltera から必要な全デバイス

    • Riviera-PRO 2015.02 以降

  2. 本アプリケーションノートで使用するQsys チュートリアル・デザイン例(tt_qsys_design.zip)のダウンロード
    Qsys チュートリアル・デザイン例 ウェブサイトからダウンロード出来ます

  3.  Qsys システム・デザイン チュートリアル の第5章の指示に従い、rivierapro_setup.tcl スクリプトを生成

QSYS デザインシミュレーションの実行

  1. Qsysの中でシミュレーションモデルを生成するとrivierapro_setup.tcl スクリプトはtt_qsys_design/simulation_tutorial/ pattern_generator/testbench/ pattern_generator_tb/simulation/aldec フォルダに生成されます

    Figure 1. rivierapro_setup.tcl スクリプト

  2. Riviera-PRO を開き、rivierapro_setup.tcl script スクリプトを指すように場所を変更します。コンソールから次のコマンドを実行します:

    cd /tt_qsys_design/simulation_tutorial/pattern_generator/testbench/pattern_generator_tb/simulation/aldec
    

    ここでは、tt_qsys_design_zip アーカイブを展開したフォルダを指します別の方法としては、ファイルシステムウィンドウを使用してナビゲートすることも可能です

  3. Figure 2. Riviera-PRO のファイルシステム・ウィンドウ

  4. rivierapro_setup.tcl スクリプトを開きます。このスクリプトは、必要なすべての環境変数の設定、Altera ライブラリのコンパイル、デザイン·ファイルのコンパイル、シミュレーションの初期化を行います。スクリプトはそのまま実行することができます。また必要に応じて、その中にコマンドのいずれかを変更することも可能です。

    以下に示すTable 1 スクリプトで使用するエイリアスコマンドについて説明します 以下に説明するコマンドは、rivierapro_setup.tcl スクリプトで定義されているエイリアスコマンドです:

    Table 1- コマンドエイリアス

    dev_com

    デバイスライブラリファイルのコンパイル

    com

    デザインファイルのコンパイル

    elab

    トップレベルデザインのエラボレーション (スクリプト内のTOP_LEVEL_NAME 変数でトップレベルデザインを定義)

    elab_debug

    最適化を行わずにトップレベルデザインのエラボレーション (-dbg -o2 オプションを使用)

    ld

    全てのデザインファイルのコンパイルとトップレベルデザインのエラボレーション

    ld_debug

    全てのデザインファイルのコンパイルと最適化を行わずにトップレベルデザインのエラボレーション (-dbg -o2 オプションを使用)

  5. 下記の様に33行目を修正し、スクリプトを保存します:

    set QSYS_SIMDIR "../../.."
    
  6. スクリプトを実行します。ファイルシステム・ウィンドウでスクリプトを右クリックし、ドロップダウンメニューからExecute を選択します。

    Figure 3. Riviera-PRO でスクリプトの実行

  7. コンソールからdev_com コマンドを実行すると、下記ライブラリがコンパイルされます:

    • altera_ver

    • lpm_ver

    • sgate_ver

    • altera_mf_ver

    • altera_lnsim_ver

    • cycloneiii_ver

  8. コンソールからcom コマンドを実行すると、デザインソースファイルがコンパイルされます

  9. コンソールからelab コマンドを実行すると、シミュレーションの初期化がされます

  10. コンソールからrun 40us コマンドを実行し、シミュレーションを走らせます

Conclusion

Altera Qsys デザインは、Riviera-PRO で正常にシミュレートできます。Altera Qsys でシステムを作成する方法についての詳細な情報に関しましては、以下のリンクを参照してください:

http://www.altera.com/literature/hb/qts/qsys_intro.pdf?GSA_pos=1&WT.oss_r=1&WT.oss=qsys

Riviera-PRO でQsys デザインのシミュレーションが正常に出来ない場合、カスタマポータルを使用してアルデックのサポートに連絡してください



Printed version of site: support.aldec.com/jp/support/resources/documentation/articles/1713