Linux用Jenkinsソフトウェアを使ってバッチモードでRiviera-PROを使う

はじめに

このアプリケーションノートでは、Linux用Jenkinsツールを使用してバッチモードでRiviera-PROを使用する方法について説明します。プロセス全体を理解するために、すべての重要なセグメントについて説明します。まず、Jenkinsというツールについて理解しましょう。

Jenkins-Riviera-PROレグレッションテスト:

Jenkinsを使ったRiviera-PROのサンプルの実行について、ステップ・バイ・ステップで理解していきます。

  1. Jenkins

    • ユーザー名とパスワードを入力すると、ユーザーホーム画面になります。

      Figure 2: Welcome to Jenkins

  2. Jenkinsの管理

    • Jenkinsを管理するには、左側のメニューからManage Jenkinsオプションをクリックします。これにより、ユーザーはJenkinsの様々な設定オプションを取得できるようになります。

      Figure 3: Manage Jenkins

    • Configure System

      ここでは、JDK、AntとMavenのバージョン、セキュリティオプション、電子メールサーバー、そのほかのシステム全体の詳細構成など、ビルドで使用するさまざまなツールへのパスを管理できます。Jenkinsはプラグインのインストール後に、必要な構成フィールドを動的に追加します。

    • Manage Plugins

      Jenkinsの機能を拡張するプラグインを追加、削除、または無効化/有効化します。

    • Reload Configuration from Disk

      Jenkinsは、すべてのシステムおよびビルドジョブ構成の詳細をXMLファイルとしてJenkinsのホームディレクトリに保存します。ビルド履歴もJenkinsのホームディレクトリに保存されます。あるJenkinsインスタンスから別のインスタンスにビルドジョブを移行する場合、または古いビルドジョブをアーカイブする場合、対応するビルドジョブディレクトリをJenkinsのビルドディレクトリに追加または削除する必要があります。単純に "Reload Configuration from Disk "オプションを使用すると、Jenkinsシステムとビルドジョブの設定を直接リロードできます。

    • System Information

      この画面には、現在のすべてのJavaシステムプロパティとシステム環境変数のリストが表示されます。ここで、Jenkinsが実行されているJavaのバージョンとすべてを正確に確認できます。

    • System Log

      Jenkinsのログファイルをリアルタイムで表示する便利な方法です。トラブルシューティングに使用されます

    • Load Statistics

      同時ビルド数やビルドキューの長さなど、Jenkinsインスタンスがどの程度ビジー状態であるかをグラフィカルに表示し、ビルドが実行されるまでにどれくらいの時間が必要かを把握することが出来ます。これらの統計は、インフラストラクチャの観点から余分な容量または余分なビルドノードが必要かどうかの良いアイディアが得られます。

    • Prepare for Shutdown

      JenkinsまたはJenkinsが稼働しているサーバーをシャットダウンする必要がある場合、ビルドの実行中はシャットダウンしないことをお勧めします。Jenkinsを正常にシャットダウンするために、ユーザはPrepare for Shutdownリンクを使用して、新しいビルドが開始されない様にすることが出来ます。

    • ダッシュボードの左側にあるNew Itemをクリックする。

      Figure 4: New Item

    • Freestyle projectをクリックする。

    • Okをクリックする

    • 項目名が確定すると、下図のような設定ウィンドウが開きます。

      Figure 5: Itemの設定

    • 設定ウィンドウでBuild Triggersタブをクリックする。

    • Jenkinsは、テストを実行するためのビルドステップを提供します。ビルドステップ内には様々なサポートレベルが用意されているため、ユーザは自分に都合の良いものを利用することができます。異なるステップとは Windowsバッチコマンドの実行、シェルの実行、およびトップレベルのMavenターゲットの起動します。このサンプルでは、Linuxを使用してRiviera-PROを起動しているするため、"Execute Shell"オプションを選択します。それを選択するとすぐに次のウィンドウが開きます。

      Figure 6: ビルドウィンドウ

    • コマンドウィンドウ内でsetenvファイルを呼び出し、Riviera-PROの環境変数を設定します。

    • 次に、vsimsaファイルを実行するためにshコマンドを実行します。

      • sh ./vsimsa -do /edatools/Aldec/Riviera-PRO-2020.10-x64/examples/coverage/coverage_database/keyboard_controller/src/runme.do

    • 以下は、ビルド時に実行されるスクリプトコマンドです。

      Figure 7: スクリプトコマンド

    • 次にSaveをクリックする。

    • Build Nowをクリックする。

    • Build Historyで、最新のビルドをクリックします。バッチモードツールが起動し、スクリプトが実行されます。Jenkins内部でビルドが成功すると、次のコンソールログとRiviera-PROコンソールログが表示されます。

      Figure 8: コンソール出力

      Figure 9: Riviera-PROのスクリプト実行

    • スクリプトが保存されているホームディレクトリに移動します。シミュレーションデータベースはそこに保存されます。

      注意: カバレッジ結果のhtmlファイルを作成する場合は、実行するスクリプトにそのコマンドを含めることが出来ます。

      Figure 10: 累積カバレッジ結果

      Figure 11: Test 1の結果

      Figure 12: Test 2の結果

Jenkinsの利点

免責事項:

このアプリケーションノートのテキストの多くは、提供されているオープンソースツールに関する参照したソース(Jenkins.com)から抜粋したものです。このアプリケーションノートの目的は、アルデック ユーザーの利益のためにデータを統合および整理し、簡素化されたツールフローを提示することです。



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