Linux/Unix 用フローティングライセンスの設定方法

アルデックが提供するライセンスタイプは 2 種類で、ノードロックとフローティングがあります。ライセンスタイプの確認は次の方法で行います。

  1. アルデックから送付されたlicense.datファイルを開きます。

  2. 4行目を参照します。

    • License Type: Nodelocked の場合は、ノードロックライセンスです。

    • License Type: Floating の場合は、フローティングライセンスです。

本ドキュメントでは、フローティングライセンスのインストール方法について説明します。

ライセンスのインストールには、以下が必要となります。

  1. ライセンスのドングル(USBキー)ドライバのダウンロードとインストール

  2. ライセンスサーバーマネージャーのダウンロードとインストール

  3. ライセンスサーバーの設定と起動

  4. ALDEC_LICENSE_FILE環境変数の設定

ドングル(USBキー)ドライバのダウンロードとインストール

ライセンスがUSBのFLEXidキーロックで発行される(ライセンスファイルのサーバ行に"flexid=9"および"flexid=10"への参照がある)場合、ドライバのインストールが必要な場合があります。詳しくは新規FLEXid USBキーロックとドライバのインストールをご参照ください。

アルデックのライセンスデーモンパッケージ

ライセンスデーモンパッケージはライセンスサーバーをセットアップするために使用されるファイルのアーカイブです。アーカイブには次のファイルを含みます。

アルデックのライセンスデーモンパッケージはアルデックウェブのダウンロードページの Licensing Software License Daemons からダウンロードできます。

USB FLEXidキーロックに対してライセンスが発行されたユーザーへの重要な注意事項:FlexID 9 ドングルの場合、ダウンロードページのアーカイブビルドセクションにあるライセンスデーモンのアーカイブバージョン (11.13) をインストールし、使用する必要があります。FlexID 10ドングルの場合は、ダウンロードページのライセンス・ソフトウェア・セクションから入手できるライセンス・デーモンの最新バージョン(11.16)を使用することになります。

ライセンスサーバーマネージャーのダウンロードとインストール

  1. ライセンスサーバのインストール先にするディレクトリを作成し、aldec_platform_floating_license.tar.gzパッケージをそのディレクトリにコピーします。

  2. 次のコマンドでパッケージを解凍します。 gzip -cd aldec_platform_floating_license.tar.gz | tar xf -

  3. サーバマネージャーを解凍したディレクトリにlicense.datファイルをコピーします。

  4. license.datファイルを編集します。SERVER行のthis_hostを実際のホスト名に変更します。※次の行でVENDOR ALDEC ALDEC.EXEとなっている場合はVENDOR ALDEC ./ALDEC に修正してください。

  5. ファイルを保存して閉じます。

  6. ライセンスサーバを起動します。

UbuntuまたはSuSeの新リリースのユーザ様は次の点にご注意ください。既存の./lmgrdを実行するとcommand not foundのエラーメッセージが出る場合は、LSB (Linux Standard base)パッケージをインストールする必要があります。Debian用は次のリンクにあります。 http://packages.ubuntu.com/search?searchon=names&keywords=lsb SuSeについては、root権限で yast2 -i lsb コマンドを実行します。

ライセンスサーバーの設定と起動

ライセンスサーバーの起動には2つの方法があります。

  1. 手動

  2. システムスタートアップ時に自動起動

手動

注:

  • セキュリティ上の理由から、ライセンスサーバはrootユーザで起動しないようにしてください。

  • ネットワーク上のクライアントは、サーバが稼働中にのみネットワークライセンスを利用できます。

システムスタートアップ時に自動起動

スタートアップスクリプトに以下のコマンドを追加してください。

//lmgrd -c //license.dat -l //debug.log

ライセンスサーバ用のポートを指定(オプション)

デフォルトでは、ライセンスサーバはポート27009を使用します。ライセンスサーバを特定のポートに紐付けたい場合は、license.datファイルでポート番号を指定できます。複数のライセンスサーバを同じマシンで稼働させるような場合にはポートを指定すると便利です。

license.datファイルの編集

  1. エディタでlicense.datファイルを開き、SERVER と書かれた行を探します。

  2. 行末のポート番号を書き換えます。

  3. ファイルを保存します。

  4. ライセンスサーバを再起動します。

ライセンスファイルの位置を指定

Tアプリケーションを利用する前にライセンスサーバマネージャを起動しなければなりません。ライセンスサーバの位置はシステム変数ALDEC_LICENSE_FILEで指定されています。ネットワークライセンスを使用するワークステーションを設定するには次のようにします。ALDEC_LICENSE_FILE=<ポート>@<ホスト名>

3台のサーバによる冗長サーバ設定の場合は、3つのport@hostをカンマで区切って記述し、3サーバの冗長設定を表現します。

例:port1@host1,port2@host2,port3@host3

ライセンスエラーが発生した場合

Active-HDLのライセンスエラー: Cannot read data from license server system(ライセンスサーバシステムからデータを読めません)をご参照ください。それでもライセンスエラーが発生する場合は、技術サポートまでお問い合わせください。

技術サポートへのお問い合わせ

ライセンスサーバのセットアップで何か問題が発生しましたら、ライセンスサーバのログファイルを探して、アルデックの技術サポートチームまでお問い合わせください。

  1. ライセンスサーバのログファイルを探します。

    • ライセンスサーバをstartlicense.batファイルで起動した場合、debug.logファイルはサーバディレクトリに作成されます。

  2. アルデックのサポートチームに問い合わせます。http://www.aldec.com/support からお問い合わせ内容を送信してください。

注: プラットフォームとOSの情報、およびdebug.logファイルを必ず添付してください。



Printed version of site: support.aldec.com/jp/support/resources/documentation/faq/1279