Elbit Systems, アルデックのDO-254/CTSを導入してEASAのレベルAシステム向け検証試験に合格

Henderson, NV – 2014年6月16日 - Aldec, Inc.（以下「アルデック」）は、Elbit Systems, Ltd.がアルデックのDO-254/CTS™をFPGA物理テストの基本プラットフォームとして使用し、欧州航空安全局（European Aviation Safety Agency, EASA）の必須事項検証試験に合格したことを発表しました。

 

Elbitのプロジェクトはタイプの違う複数のFPGAで構成され、そのそれぞれが複数のクロックドメインを持ち、PCI, ARINC, LVDSの高速インタフェースを搭載していました。ElbitはDO-254/CTSカスタムボードでFPGAピンレベル要求を検証し、自社のターゲットボードでボードレベル要求を検証しました。アルデックのDO-254/CTSを検証フローに導入することで、Elbitはテストにおける機能検証のカバレッジを高め、検証サイクルを全体的に減らしました。EASAはDO-254/CTSを用いたElbitのテスト手法を支持しました。

 

Elbit Systemsの航空部門・論理設計検証グループリーダーMoshe Porian氏のコメント：「EASAはアルデックのDO-254/CTSをベースにした当社の検証プロセスとテスト結果を承認し、検証は特に問題点が出ることもなく合格しました。FPGAを5個も搭載したシステムを検証に持って行ったのはElbitの歴史の中でも初めてのことです。アルデックは当社の検証における色々な課題について、解決に手を貸してくれただけでなく、こちらからの要望にも素早くプロフェッショナルな対応をしてくれました。」

 

アルデックのDO-254プログラムマネージャ、Louie De Lunaのコメント：「FPGAの要求ベーステストはDO-254準拠に欠かすことはできませんが、大多数のターゲットボードでは、FPGAの入力制御と出力へのアクセスポイントがないため実行できません - これがElbitでの大きな課題でした。DO-254/CTSはElbitの抱える大きな問題を解決し、FPGAのピンレベル要求をすべてハードウェアでテストできるようにしました。Elbitはソフトウェアのテストベクタを作らず、自前のシミュレーションテストベンチをテストベクタとして使ってFPGAの実速度テストを行い、開発コストの削減に成功しました。」

 

アルデックのハードウェア製品部門ゼネラルマネージャ、Zibi Zalewskiのコメント：「Elbitは設計保証レベル（DAL）Aを取得するためにFPGAに対してロバスト性テストを実施する必要がありました。DO-254/CTSボードでシミュレーション環境をハードウェア的に作ることで、Elbitはバグを見つけ出すことができました。そのためElbitのロバスト性検証は高い評価を受けました。さらに、入力電圧やクロック周波数を変動させて異常な動作状況を再現してテストする機能も付け加えました。これはすべてスクリプトで作れます。これでコード変更ごとに高度な結果比較機能も含めてFPGA要求をすべて自動テストできるようになりました。」

 

DO-254/CTS™について

DO-254/CTSはターゲットボードによるテストを補強し、検証カバレッジを高め、DO-254/ED-80の検証目標を達成できるようにカスタマイズされたハードウェアおよびソフトウェアプラットフォームです。ターゲットデザインはカスタムドーターカードのターゲットデバイス上で実速度で実行されます。シミュレーションテストベンチをテストベクタとして使い、FPGAピンレベルで100%コントロール・監視しながら要求ベース検証を行い、通常範囲と異常範囲でのテストを実行できます。FPGAテスト結果を実速度でキャプチャし、シミュレータの波形ビューアに表示して高度な解析や文書化などに進むことができます。さらに詳しくは、 www.aldec.com/do254 をご覧ください。

アルデックについて

アルデック（本社 Henderson, Nevada）は、エレクトロニクス・デザイン検証のインダストリ・リーダです。RTLデザイン作成、RTLシミュレータ、ハードウェア・アシステッド検証、デザインルールチェック、IPコア、DO-254機能検証および軍事／航空宇宙向けソリューションといったパテントを取得したテクノロジを提供しています。www.aldec.com