アルデックのXilinx Virtex UltraScaleデバイス搭載HES-7が真のFPGAベースの検証を実現Date: 2015/05/27 Type: ReleaseHenderson, NV – 2015年5月27日 – HDL混合言語シミュレーションとシステム/ASIC設計向けハードウエア・アシステッド検証ソリューションのパイオニアである Aldec, Inc. (以下「アルデック」)は、FPGAベースの検証でリーダーシップを拡大します。アルデックは、Xilinx® UltraScale™を搭載した新しいSoC/ASIC向けのエミュレーションおよびプロトタイピング・ハードウエアプラットフォームを発表し、FPGAで最大規模の検証タスクを加速できるようにしつつ、FPGAベースのプロトタイプに比類なき容量をもたらします。 Xilinx UltraScale FPGAを搭載したアルデックの新しい HES-7™ プラットフォームは、すでにFPGAベースの検証とプロトタイピングで限界に挑んでいる既存のHES-7ハードウエアファミリーを拡張するものです。今年始めにリリースされたアルデックのHES-7 12000 プラットフォームは、ザイリンクスの最大容量のVirtex®-7デバイスを採用し、シングルボードのプロトタイピング・プラットフォームとしてはすでに最大規模を誇ります。アルデックはXilinx UltraScale のアーキテクチャーを基盤とするデバイスを先駆的に採用し、新しいクラスのFPGAベースの検証ソリューションを実現しています。 この初のXilinx UltraScale FPGA搭載HES-7は、業界で初めてVirtex UltraScale VU440デバイスを6個搭載しています。すでに各VU440デバイスは、容量と統合で新境地を拓いていますが、アルデックはこの独自の6デバイス構成により、ボード1枚で新たなレベルの能力をFPGAリソースに提供できるようになります。SoCプロトタイピングのプロジェクトは、最適化されていないASIC RTL とIPのリターゲットを必要とする、要求が厳しいアプリケーションとなるため、アルデックは現在の設計と将来において、デバイス容量とそれに呼応してFPGA内のパーティショニングを削減することが極めて重要になるとみています。 アルデックのXilinx UltraScale デバイス搭載HES-7は、規模のみならず拡張性も提供します。ボードは高速で拡張性のあるバックプレーンを使って設計されているため、複数ボードを用いた構成が可能で、コンパクトなラックベースのシステムを簡単に組み立てられます。そして、それらのシステムを相互接続すれば、ゆうに10億ゲートの域に達する容量を、同サイズのエミュレーターと比べてはるかに低コストで提供できます。 最新のHES-7ボードは多数のすばらしい機能を備えていますが、本ソリューションがプロトタイピングだけを目的としたボード群と一線を画しているのは、そのインフラと、FPGA間、ボード間、そしてホスト検証環境までも網羅した通信機能です。アルデックは30年以上にわたって検証環境を提供してきた実績があるため、主要な検証環境に合わせて、FPGAの検証能力を効率的に利用することに熟達しています。その専門技術はアルデックの HES‑DVM™ スイートに結集されており、ユーザーはSCE-MIトランザクタ、デバッグ器機、その他の自動化インフラによって、シンプルなRTLのテストからUVMのフル実装まで、検証環境を容易に加速できます。 また規模と拡張性のほか、統合機能を備えています。独立したプロトタイピングボードとして利用する場合でも、豊富なメモリー、周辺機器、複数のインターフェースが含まれています。つまりXilinx UltraScale FPGA搭載HES-7は、従来ソリューションの倍以上の容量を提供できるばかりか、40Gbイーサネット, USB3.0, SATA, PCIe® Gen3, QSFP+などの必須SoCコンポーネントや、DDR4, NAND フラッシュ, SPI フラッシュなどのメモリーを大量に統合できます。 アルデックのハードウエア部門担当ゼネラルマネジャーのZibi Zalewskiは、次のように指摘てしいます。「本来なら無料で含まれているはずの基本的なプロトタイピング機能を得るために、ユーザーが多種多様のドーターボードを組み合わせざるを得ないなど、あってはならないことです。とは言うものの、当社チームは業界標準のFMCコネクターを搭載し、ユーザーが世界最多の他社製ハードウエアから機能を追加して、FMC対応の機能強化を直接FPGAで行なえるようにしています。しかし私にとってXilinx® UltraScale® FPGA搭載HES-7の最も重要なメリットは、多数の一般的な検証とプロトタイピングのニーズに対応できる、多目的な拡張性です。当社チームは、長年の豊富な経験を活かして、このように完璧なソリューションをお客さまに提供できることを、誇りに思います。」 HES-7はすでに多数の業界のASIC/SoC研究所で大規模なインストールベースを誇り、とりわけ高セキュリティー、IoT、安全性が重視される市場で強みを発揮しています。Xilinx UltraScale FPGAがもたらす機能が飛躍的に向上したため、アルデックはその強みと30年の経験を活用して、ハイエンドASIC市場向けのハードウエアソリューションを開発しています。 アルデックの事業担当エグゼクティブディレクターのMirek Marciniszyn氏は、この躍進について、次のように述べています。「Xilinx® UltraScale™デバイス搭載HES-7™により、FPGAベースのプロトタイピング、従来のエミュレーション、そしてアクセラレーションの最良の要素を組み合わせ、FPGAベース検証を新たなパラダイムに導くことができました。プロトタイプを行なう企業と検証エンジニアの連携を自由に支援できる豊富な経験を持ち、同じFPGAベースのプラットフォームを何度も利用することでのみ可能な最大の投資収益率を実現できるのは、アルデックだけです。」 販売について Xilinx® UltraScale™ VU440デバイス搭載HES-7TM は、2015年第3四半期から早期採用企業に提供し、その後、広く一般に提供を開始します。HES-DVM とHES-7 12000 ボードは本日より、量産出荷を開始します。HES-7の詳細情報や評価版については、sales-jp@aldec.com までご連絡いただくか、(03) 5312-1791までお電話ください。 アルデック・ハードウエア・エミュレーション・ソリューション(HES)について HES-7™は、SoC/ASICハードウエアおよびソフトウエアの検証チームに、高性能で拡張性に優れた多目的FPGAベース・プラットフォームを提供します。HES-7はHES-DVMと共に、世界中の研究所でシミュレーションの加速化、エミュレーション、ハイブリッド仮想プロトタイプ、コ・エミュレーション、高速プロトタイピング、MHz速度のソフトウエア検証に利用されています。アルデック・ハードウエア・エミュレーション・ソリューションの詳細情報をご覧ください。 アルデックについて 1984年に設立されたアルデックは、エレクトロニクス・デザイン検証のインダストリ・リーダです。RTL設計、RTLシミュレータ、ハードウエア・エミュレーション、ハードウエア・アクセラレーション、FPGAプロトタイピング・システム、デザインルールチェック、CDC検証、IPコア、要求ライフサイクル管理、DO-254機能検証および軍事/航空宇宙向けソリューションといったパテントを取得したテクノロジを提供しています。www.aldec.com Aldecはアルデックの商標です。その他全ての商標または登録商標は各所有者に帰属します。 Media Contact: アルデック・ジャパン株式会社 宮島 健 03-5312-1791sales-jp@aldec.comwww.aldec.com