アルデック、Xilinx Zynqベースの最新の組込みプロトタイピングボード「TySOM」をEmbedded Vision Summit 2017で発表Date: 2017/05/01 Type: ReleaseSanta Clara, USA. – 2017年5月1日 – システムとASICデザインのHDL混合言語シミュレーションとハードウェア・アシステッド・ベリフィケーションのパイオニアである Aldec, Inc. (以下「アルデック」)は、最新の Xilinx® Zynq® を使用した 「TySOM™-2A-7Z030」組込みプロトタイピングボード を2017年5月1日~3日に米国カリフォルニア州サンタクララで開催される Embedded Vision Summit で発表します。最新の組込みプロトタイピングボード「TySOM」は、組込みビジョン、IoT、UAV、自動車などの用途に向けて、小型の高性能コンフィギュラブルSoCを必要とする組込み設計者を対象とした製品です。 TySOM-2A-7Z030 は大型パッケージ(FFG676)を活かし、250本のI/O、4本のGTXトランシーバにより自由自在にペリフェラルを選択できるようになっています。また、FMC-HPCコネクタもボード上にあり、業界標準の FMC ドーターカード を接続して拡張することもできます。このボードの特徴は、メモリ( 1 GB DDR3、 SPIフラッシュメモリ、EEPROM、マイクロSD)、通信インタフェース(Gigabit Ethernet 2本、USB 2.0 4本、UART-via-USB、Wi-Fi、Bluetooth、HDMI 1.4)およびその他のモジュール(LED、DIPスイッチ、XADC、RTC、加速度計、温度センサ)などを搭載していることです。 Xilinx社Embedded Systemsストラテジックマーケティング開発ディレクター、Mark Jensen氏のコメント:「アルデック社はEDA業界での幅広い知見を組込みに採り入れ、Xilinx Zynq ベースの組込み開発ボードのTySOMファミリを開発・販売しました。この活動がXilinxとアルデック様のパートナーシップのさらなる強化につながりました。Embedded Visionでは、視覚制御型機械学習用途に向けた、Zynq UltraScale™ MPSoC と Xilinx の新しい reVISION™ スタックを展示します。このデモを通じて、パートナーシップの成果をお見せしたいと思います。」 アルデックのハードウェア部門ゼネラルマネージャZibi Zalewskiのコメント:「FMCドーターカードを接続したTySOMプロダクトラインと組込みビジョン、IoTおよびソフトウェア無線向けのプロ仕様リファレンスデザインをEmbedded Vision Summit 2017で展示します。弊社のZynqボードにはリファレンスデザインと分かりやすいチュートリアルも付いていて、生産まで直結できる理想的な組込み開発プラットフォームです。」 Embedded Vision Summit 2017のアルデックのブースでは、TySOM-2-7Z100 と TySOM-2A-7Z030 の上で動作する以下のような組込みビジョンのデモと、QEMUとRiviera-PROで構成した最新のエンドトゥエンドHW/SW協調検証フローを展示します。 ADASサラウンドカメラのリファレンスデザイン TySOM-2-7Z100 EDK + FMC-ADAS + FMC-Vision で構成され、First Sensor® Blue Eagle™ 4台からのビデオストリームをリアルタイムでキャプチャ、処理し、表示します。リアルタイム処理性能の目標を達成するために、コードの中で計算負荷が最大の部分を、Xilinx SDSoC™ 開発環境を使って、ARM® Cortex®-A9 からZynqのFPGA部分にオフロードしています。高速化される部分は、エッジ検出、色空間変換、およびフレームマージ処理です。 顔検出リファレンスデザイン TySOM-2A-7Z030 EDK + FMC-ADAS で構成され、リアルタイムのビデオストリーミングは、解像度1280x720, 30fpsでHDR-CMOSイメージセンサから取り込み、Xilinx Zynq-7000 SoC FPGA で処理します。このFPGAにはARM Cortex-A9デュアルコアプロセッサが搭載され、FPGAファブリックと連携しながら動作します。リアルタイム処理性能の目標を達成するために、コードの中で計算負荷が最大の部分を、Xilinx SDSoC 開発環境を使って、ARM Cortex-A9 からZynqのFPGA部分にオフロードしています。こうして高速化される部分は、エッジ検出、色空間変換、およびフレームマージ処理です。 HW/SW協調シミュレーション用リファレンスデザインのQEMUフロー MIPI CSI-2 HDLコアをベースにして、QEMU ARM-Cortex A-9上で動作するLinuxのアプリケーションから、アルデックのQEMU BridgeとAXI BFM経由で Riviera-PRO™ 上のMIPI CSI-2 HDLコアにスティミュラスが送られます。サンプルのHW/SWブレークポイントが挿入され、GDBデバッガとRiviera-PROによる同時デバッギングが可能になります。 アルデックについて 米国ネバダ州ヘンダーソンに本社を置くアルデックは、エレクトロニクス・デザイン検証のインダストリ・リーダです。RTL設計、RTLシミュレータ、ハードウエア・アシステッド・ベリフィケーション、SoC/FPGAプロトタイピング、デザインルールチェック、CDC検証、IPコア、要求ライフサイクル管理、組込み、DO-254機能検証および軍事/航空宇宙向けソリューションといったパテントを取得したテクノロジを提供しています。http://www.aldec.com/