低消費電力、高セキュリティアプリケーションをターゲットにした新しいTySOM-MシリーズDate: 2021/07/07 Type: ReleaseTySOM-M-MPFS250は、アルデックの組込みプロトタイピングプラットフォームファミリで初めてPolarFire® SoC FPGAを搭載した製品です Henderson, NV – 2021年7月7日 – HDL混在言語シミュレーションとFPGAおよびASICのハードウェア・アシステッド・ベリフィケーションのパイオニアであるAldec, Inc.(以下「アルデック」)は、TySOMファミリを拡張しMicrochip PolarFire® SoC FPGA MPFS250T-FCG1152を搭載し、デュアルFMC接続を実現したTySOM-M-MPFS250を発表しました。 MicrochipのPolarFire SoC FPGAは、スマートな接続システム向けに、低消費電力、優れた熱効率、防衛グレードのセキュリティを誇っています。 また、コヒーレントRISC-V CPUクラスタと確定的L2メモリサブシステムを提供する最初のSoC FPGAとしても知られているため、Linuxおよびリアルタイムアプリケーションを実行できます。 PolarFire SoC MPFS250T-FCG1152に実装されているRISC-V CPUマイクロアーキテクチャは、シンプルな 5 段パイプラインの単一命令イシューです。5つのコアは、1x SiFive E51 Monitorコアと4x SiFive U54 Applicationコア(4x RV64GC)です。この5つのコアのうち、4つのコアはLinux OSに使用することができます。またSoC FPGAには、254KのFPGAロジックエレメント、LSRAM、uPROM、およびuRAMが搭載されています。 ボードメモリに関して、TySOM-M-MPFS250には16Gb FPGA DDR4 x32、ECC付き16Gb MSS DDR4 x36、eMMC、SPIフラッシュメモリ、64 Kb EEPROM、およびmicroSDカードソケットが含まれています。 デュアルFMC接続に加えて、2x イーサネット10/100/1000、1x USB 2.0、USB-UARTブリッジ、PCIe x4 Gen2ルート、外部通信用のCANおよびHDMIOUTインターフェイスがあります。 Microchip プロダクトマーケティングおよびMi-Vエコシステム マネージャー Krishnakumar Rのコメント:「PolarFire SoC FPGAは、ハードウェア、デザイン、データを保護するトリプルレイヤセキュリティを実現しており、さらに各プロセッサコアには物理的メモリ保護を搭載し、マシンの特権状態に応じてアクセス制限を適用します。新しいTySOM-MファミリにPolarFire SoC FPGAを採用するアルデックの決定により、ユーザーは低消費電力と高セキュリティを必要とする豊富なアプリケーションの設計が可能になります。」 アルデックのハードウェア事業部ゼネラルマネージャー Zibi Zalewskiのコメント:「当社のTySOM-Mデビューボードは、PolarFire SoC FPGAのすべての機能と利点を継承しています。これらとボード独自の機能や利点を組み合わせることで、エンジニアはARMコアをターゲットにした場合よりも低コストでアプリケーションを開発できる汎用性の高いプラットフォームを手に入れることができます。また2枚のFMCドーターカードを接続することができるため、カスタムハードウェアを開発することなく、事実上すべての業界で使用いただくことができます。まさに強力なプラグアンドプレイソリューションです。」 Zalewskiはさらに次のように述べています:「アルデックの新しいTySOM-Mシリーズのデビューボードは、より大きなPolarFire SoC FPGAが利用可能になったときに対応することができます。それらのデバイスをターゲットにしたデザインのプロトタイピング用ボードは、すべてのRISC-Vに対する会社の取り組みの一環として、その後すぐに入手可能になるでしょう。」 TySOMについて TySOMは、組込みシステムプロトタイピングボードのファミリーになります。ボードに応じて、Xilinx Zynq® UltraScale+™、Xilinx Zynq-7000、Microchip PolarFire SoCの3種のFPGAのうち1種を中心に搭載しています。アルデックのTySOM組込みプロトタイピングボードは、業界標準のFMCインターフェイスを介して、アルデックの幅広いドーターカードと互換性があり、自動車(特にADAS)、人工知能(AI)、機械学習(ML)、エンベデッドビジョン、エンベデッドHPC(エッジプロセッシングを含む)、IoT、IIoT、産業オートメーションなどのアプリケーションの迅速な開発に最適です。 アルデックについて 1984年に設立したアルデックは、エレクトロニクス・デザイン検証のインダストリ・リーダです。RTL設計、RTLシミュレータ、ハードウェア・アシステッド・ベリフィケーション、SoC/ASICエミュレーション・プロトタイピング、デザインルールチェック、CDC検証、IPコア、要求ライフサイクル管理、DO-254機能検証、ハイパフォーマンスコンピューティングおよび軍事/航空宇宙向けソリューションといったパテントを取得したテクノロジを提供しています。www.aldec.com