HDL コーディング基準 HDLコーディング基準(Safety-Criticalデザイン) DO-254のようなセーフティ・クリティカル分野では、HDLコードに潜在的に危険な属性が入り込んでデザインの危険性が現れないようにするために、HDLコーディング基準の使用が推奨されます。HDLコーディング基準を定義して、レビューおよび文書化する必要があります。ALINT-PRO™は実証済みのVHDL/Verilog基準を装備した全自動のデザイン・ルール・チェッカで、自動的なコード・レビューの機能を備えています。このVHDL/Verilog基準は、コーディング・スタイル、可読性、シミュレーション、クロック・リセット管理、デザイン再利用、安全な合成・インプリメントのためのコーディング、クロック・ドメイン交差(CDC)、テスト容易性デザイン(DFT)など、HDLコーディングで必須の部分をカバーしています。 HDL コードのみ使用して、すべての設計要件を指定することはできません。SDCフォーマットは様々な要件を記述するために使用され、ALINT-PROはより正確なリンティング結果を得るためにSDCコマンドの重要なサブセットをサポートしています。さらに、ブロックレベルの制約メカニズムと制約付きのビルトイン・ベンダー・ライブラリにより、完全な解析のためにブラックボックスを使用したデザインでも完全に制約されます。 また、ALINT-PRO™には強力なドキュメンテーション機能があり、レポート作成や監査、レビューに威力を発揮します。ALINT-PRO™は発見された違反を表示するViolation Viewerや、「違反に該当しない」違反判定に正当な理由をコメントとして付けられるウェーバー・魔訶ニズムの機能を備えています。これらの機能はコーディング基準違反解析・レポート用インタフェースと緊密に統合されているので、ボタン1つでレポートを作成したり、品質の高いデザインを作るための手順をやりやすくしたりすることで、セーフティ・クリティカルな設計保証基準の要件を遵守することができます。 さらに、非同期のCDC転送、収束/発散、CDCパス上の組み合わせロジック、リンティングプロセス中に検出された不正なシンクロナイザ構造などのクロックドメインクロッシング問題は、CDCビューアー、CDCスケマティック、RTLスケマティックなどの専用ウィンドウを使用して簡単に調査できます。 自動コードレビューのおもな特長 手作業のレビューのコストを削減 業界の最適事例とデザイン専門技術の広範な知識ベースに基づく 手作業レビューよりもコードの一貫性と作業効率が高まる レビュー回数を増やせるので、DO-254の考え方にも合致 デバッグ環境と統合、効率の高いデザイン解析とドキュメンテーションを実現