暗号化 一般には気付かれにくいだけで、暗号化は日常生活でよく使われています(電子メールを送る時、オンラインで買い物をする時、ATMでお金を下ろす時など)。暗号化アルゴリズム(暗号文)とそれを実装する方法は色々ありますが、ハードウェア設計者とソフトウェア設計者には問題を解決するためにやるべきことがたくさんあります。暗号化はVerilog、VHDL、SystemVerilogなどで書かれたIP(知的財産)を安全に送信する方法のひとつでもあります。暗号化を的確に実装したと言うには、安全で信頼性があり、かつIPをエンドユーザまで届けられなければなりません。残念ながら3つの言語規格の暗号文には矛盾する部分もあり、ツールごとの実装の微妙な違いも混乱の元になっています。 これに対処するために、アルデックはEDAメーカーと協力して、暗号化相互運用に関するIEEE規格、P1735を提案しました。第一段階の勧告がP1735ワーキンググループからリリース済みで、現在相互運用テストを実施中です。エンドユーザは今後リリースされるEDAツールでIP暗号化処理がスムーズになるのを実感すると思います。特に、暗号化ソースを複数のツールで使いやすくなります。 関連するアプリケーションノート: Interoperable Encryption of HDL Intellectual Property