Riviera-PROでPlatform Designerで作成したシステムの機能シミュレーションを実行
はじめに
このドキュメントでは、Riviera-PROでIntel Platform Designerプロジェクト(旧Qsys)の機能シミュレーションを実行するために必要な手順について説明します。フローを説明するために、Platform Designerのシステムデザインチュートリアルを使用します。
必要条件と制限
このアプリケーションノートでは、以下を前提としています:
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以下のソフトウェアがインストールされ、ライセンスが付与されていること:
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Intel Quartus® Prime Pro 23 以降と、必要なすべてのデバイスがインストールされていること。
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Riviera-PRO 2023.10移行
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このアプリケーションノートで使用するPlatform Designerのシステムデザインチュートリアルのサンプル(qsys_pro_tutorial_design_arria_10_17p0.zip)をダウンロードしました。Platform Designer Tutorial Design Exampleの Web ページからダウンロードできます。
Platform Designer でデザインを生成する
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qsys_pro_tutorial_design_arria_10_17p0.zipアーカイブを解凍します。このドキュメントはC:\My_Designsの場所を使用します。
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Quartus Prime Proの環境を開きます。
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HomeページにあるOpen Projectボタンをクリックし、解凍したアーカイブのメインフォルダからA10.qpfファイルを選択します。
Figure 1. Quartus Prime Proの環境
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左側のTasksペインまたはToolsメニューからPlatform Designerを選択し、Platform Designerを開きます。
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Platform Designer の起動時に表示されるOpen Systemウィンドウで、SystemタブのPlatform Designer systemフィールドに pattern_generator_system.qsys ファイルを指定します。次に、Openボタンでデザインを開きます。
Figure 2. Platform DesignerのOpen Systemウィンドウ
NOTE: オープン時、デザインで使用されているすべての IP コアを最新バージョンにアップグレードするよう求められます。プロンプトが表示されたらこの操作を確認し、完了後にデザインを保存します。
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MainメニューのGenerateメニューから、Generate HDLオプションを選びます。Generationウィンドウが開きます。
Figure 3. Platform Designerの環境
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GenerationウィンドウのSynthesisカテゴリーで、Create HDL design files for synthesisリストのNoneを選択し、すべてのチェックボックスをオフにします。
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Simulation カテゴリーで、Create simulation modelリストからVerilogを選び、Riviera-PROチェックボックスが選択されていることを確認します。
Figure 4. Platform DesignerのGenerationウィンドウ
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Generate ボタンをクリックして生成プロセスを開始します。
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Platform Designerでシミュレーション・モデルを生成すると、rivierapro_setup.tclスクリプトがQsys_Pro_tutorial_design_Arria_10_17p0\pattern_generator_system\sim\aldecフォルダに生成されます。
Platform Designerデザインのシミュレーション実行
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Riviera-PRO.を開きます。rivierapro_setup.tclスクリプトを指すように場所を変更します。コンソールから次のコマンドを実行します:
cd C:/My_Designs/Qsys_Pro_tutorial_design_Arria_10_17p0/pattern_generator_system/sim/aldec
または、ファイルシステムウィンドウを使って移動することもできます.
Figure 5. Riviera-PROでPlatform Designerスクリプトにアクセス
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Filesystemウィンドウでrivierapro_setup.tclをダブルクリックして、HDL Editorウィンドウでスクリプトを開きます。
このスクリプトは必要な環境変数を設定し、必要なライブラリのコンパイル、デザインファイルのコンパイル、シミュレーションの初期化を行うエイリアスを宣言します。スクリプトはそのまま実行できますが、必要に応じてエイリアスを変更することもできます。下の表はエイリアスコマンドの説明です:
エイリアス
内容
dev_com
デバイスライブラリファイルのコンパイル
com
デザインファイルのコンパイル
elab
トップレベルデザインを作成し、シミュレーションを初期化します。トップレベルデザインはスクリプトのTOP_LEVEL_NAME変数で定義
elab_debug
Elaborates the top level design with optimizations disabled (-dbg and -o2 are passed to asim) and initializes simulation.
ld
すべてのライブラリとデザインファイルをコンパイルし、トップレベルデザインをエラボレートし、シミュレーションを初期化
ld_debug
すべてのライブラリとデザインファイルをコンパイルし、トップレベルデザインをエラボレートし、最適化を無効にしてシミュレーションを初期化(-dbgと-o2が渡されます) Table 1. rivierapro_setup.tclスクリプトで定義されたエイリアス
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スクリプトを実行します。コンソールから以下のコマンドを実行します:
do rivierapro_setup.tcl
スクリプトが実行されると、新しいデザインが作成され有効になります。
Figure 6. Platform Designerで作成したシステムをRiviera-PROでロード
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コンソールからdev_comコマンドを実行します。
NOTE: Intelライブラリがすでにインストールされている場合は、この手順を省略できます。ただし、グローバルライブラリの可視性を確保するために、以下のライブラリのローカルバージョンと空のバージョンをデタッチする必要があるかもしれません。これは、Library ManagerウィンドウのコンテキストメニューからアクセスできるDetachオプションで行うことができます。
これにより、以下のライブラリーがコンパイルされます:
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altera, altera_ver
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altera_lnsim, altera_lnsim_ver
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altera_mf, altera_mf_ver
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lpm, lpm_ver
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sgate, sgate_ver
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twentynm, twentynm_ver
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twentynm_hip, twentynm_hip_ver
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twentynm_hssi, twentynm_hssi_ver
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コンソールからcomコマンドを実行します。デザインソースファイルがコンパイルされます。
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コンソールからelabコマンドを実行します。シミュレーションが初期化されます。
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コンソールからrun 40usコマンドを実行してシミュレーションを実行します。
まとめ
Intel Platform Designer プロジェクトはRiviera-PROで正常にシミュレーションできます。Intel Platform Designerでのシステム作成の詳細については、次のリンクを参照してください:
https://www.intel.com/content/www/us/en/docs/programmable/683364/18-1/creating-a-system-with.html
Riviera-PROでPlatform Designerプロジェクトのシミュレーションがうまくいかない場合は、カスタマポータルからアルデックサポートに連絡してください。